屋久島の海で生きる者たち

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2010年 05月 15日

春海の田園

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春田浜という名は、この浜でめぶきあふれる海藻の柔らかな緑の美しさに心打たれた先人が名づけたのだろうか。

生活排水などが流れ、昔に比べるとかなり汚くなり魚も減ったと悪評される春田浜では今、言葉では言い表せないほどの美しい田園風景が広がっている。
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by shunzo_seaphoto | 2010-05-15 23:01 | 海の季節
2010年 05月 12日

海の宝石

今、春田浜のタイドプールは海藻がいたるところに茂り、淡い緑の幻想的な海になっている。海藻からはあちこちで気泡がプチプチと浮き出している。極浅の水深20cmの世界に漂っていると、もうそれだけで幸せになってくる。

ふと、視界に緑の塊がゆらゆらと姿をあらわした。

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それは、海底からはがれてしまった海藻だった。たっぷりと気泡をため込みながらクラゲのように、僕より格段優雅に海面を漂っていた。きっと光合成で生みだされた酸素が気泡になっているのだろう。この1mmほどの泡が生きものにとって必要不可欠な酸素を大気に放出している。そして、太陽の強烈な紫外線を和らげてくれるオゾン層となって、太古の動物たちが大地へ上陸することを可能にした。

この小さな小さな宝石を身にまといながらこの千切れた海藻は、僕の前をゆらゆらと通り過ぎやがて消えていった。
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by shunzo_seaphoto | 2010-05-12 23:22 | 海の季節
2010年 05月 11日

熊の如しケブカガニ

GWの疲れを残したまま、ぼーと春田浜のタイドプール(潮溜まり)に浸かると淡い緑の海藻が見事に繁茂していた。


あー海も活気づいてるなあ。


ここ1週間は森のパワーに感動する日々だったが、海はやはり野生動物の宝庫!生命力の気が森とは違う。あちこちでさまざまなギンポが活発に動き回り、サザナミヤッコ、オヤビッチャ、ミヤコキセンスズメダイといった今年誕生したであろう幼魚たちが臆病さむき出しに力いっぱい泳いでいた。


あー海はやっぱりハッピーだなあ。



タイドプールのかわいい生きものたちに完全に癒され疲れもどこへやら。気づけば200回以上もシャッターをきっていた。さあ、そろそろあがろうと陸にいたイタル(屋久島ダイビングライフ)と話しているとイタルがケブカガニを発見! 移住する前に島の南西部の栗生のタイドプールではじめて会ったのだが、その時はとても撮影できない水深(5cmぐらい・・・)だった。何とか撮ろうとねばったが、上からの写真しかとれなかった・・・


時は過ぎ、島2年目にしてチャンスがまたやってきた!

体から燃え上がるような闘争本能が溢れてくるのがわかる。


なんて貫禄のある風貌をしてるのだろう、あなたは!

屋久島の山には熊がいなくてちょっぴり残念がっていた無知な自分が恥ずかしくなってくる。我が家のすぐそばの海に熊はいるじゃないかっ!

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甲長5mの「屋久島熊」激写成功!!! 体中を毛で覆い海藻に擬態しているといわれている。動かずじっとしていれば、確かにカニとは思えない。


5mですよ5m!

なーんて。妄想するのは自由ですから。笑 
実際は甲長3cmほど。


ファインダーからこちらを睨みつけるケブカガニはまさに熊のような眼光で、一瞬たじろぐほどの威厳があった。やっぱり僕は華やかでかわいい魚よりも、ケブカガニのような擬態している地味な外見の生きものたちが見せてくれる内に秘めた力強さに、たまらない興奮と元気をもらう生きもののようだ。


いや~今日は興奮した。

今、この文を書きながら美味いビールを飲んでいることは言うまでもありません。

感動をくれたケブカガニさん、ありがとう。 かんぱ~い!
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by shunzo_seaphoto | 2010-05-11 23:19 | 蟹(かに)