屋久島の海で生きる者たち

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2010年 06月 27日

大海に子を解き放つベンケイガニ

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水無月の終わり、満月の満ち潮を待つ卵を抱えた雌のベンケイガニ。



抱卵した雌は大潮の満潮時に卵を海に放つ。すぐさま孵化した子どもたちは脱皮を繰り返しながら大海を旅する。そして、成長すると川へ遡上し大地に住処をみつけ、そこで生きる。


放仔の瞬間をとらえました!ムーピーはこちら
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by shunzo_seaphoto | 2010-06-27 21:58 | 蟹(かに)
2010年 06月 22日

梅雨の海

ここ最近、入梅した屋久島は連日の雨。梅雨の海はどうなっているだろう。そんな思いで潜ってきた。
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ヤマブキハゼと共生するファインストライプトシュリンプというエビの雌雄がせっせとねぐら付近の砂や小石を巣穴から遠ざけていた。普段は白の砂地だが見ての通り山の土砂で彼らのねぐらはくすんだ茶色だ。巣穴にも土砂が流入してそうな雰囲気で、いつもは近づくと引っ込んでしまう臆病なエビだが、今日ばかりは近づいても気にすることはなく巣穴の整頓に余念がない。忙しい時にお邪魔してすいませんでした。

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イボハタゴイソギンチャクを住処にしているアカホシカニダマシの子どもを今年初見!何かを必死にハサミで掴んでいた。よくよくイソギンチャクをみると、いつもはゴミ一つない綺麗な状態が保たれているが、今日はイボとイボの溝に砂や土?がたくさん。ファインストライプトシュリンプと同様、はじめは住かであるイソギンチャクを掃除しているのかと思ったが、じっと観察していると、ハサミではさんだ土?を口にふくませている事に気づいた。山からの土に何やら美味いものが含まれているのだろうか。もしかすると、山由来のものでないかもしれないが、もし山からの恵みならこの梅雨の連日雨は海の生きものたちに恩恵をもたらしてくれていることになる。


ダイバーにとっては透明度が下がり視界が不明瞭になるため梅雨の海のイメージはあまり良くないが、梅雨ならではの生きものたちの暮らしぶりを垣間見れることは、この季節限定の楽しみだと思う。
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by shunzo_seaphoto | 2010-06-22 22:41 | 海の季節
2010年 06月 21日

海と大気の境界にて

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by shunzo_seaphoto | 2010-06-21 08:00 | 磯銀宝(いそぎんぽ)
2010年 06月 15日

子を守るバイオレットボクサーシュリンプ

屋久島では珍しいバイオレットボクサーシュリンプが今、ペアーになっている。おそらくオスとメスだろうと思う。頭胸甲の深い紫が悪そうな不気味さをかもし出していてかっこいい。日本語に訳すと「破壊ボクサーのごときエビ」!素晴らしい響きです。

今日は2匹が比較的離れた場所にいたので、手前にいる個体を観察していると、居心地が悪くなってきたのか腹を見せながら岩の切れ目に後すざりいていった。そして、奥にいた個体が僕の目の前にハサミを大きく広げながら前進してきた。この個体は僕の前から移動することはなく、ずっとこっちに注意を向けているようだった。 よくよく後すざりしていった個体を見てみると、腹には青の混じった純白の卵がぎっしりとつまっていた。


僕を敵と思ったのだろうか。メスは安全な場所に後退し、オスはメスを守るためか・・・前進してきた。この入れ替わり行動は、もしかすると我が子を守る夫婦の連携プレーだったのかな。だとしたら、オスは何て勇敢なのだろう。自分の体の何万倍もある巨大ヒゲ人間に立ち向かってくるとは・・・ 僕の前でハサミをカシャカシャしているオスが何とも勇敢でたくましく映った。

そして、屋久島では希少なバイオレットボクサーシュリンプが、いったいどうやってこの広大な海で相手を見つけたのだろう。そして、どんなプロポーズをして夫婦になったのだろう。そんなことを想像していると、彼らのたくましさはよりいっそう僕の中では巨大になっていき、いつの間にか彼らの気迫に飲み込まれているチッポケな自分がいた。

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今、屋久島では稀なパンダダルマハゼやオスの腹で卵を守るオイランヨウジたちもまた、梅雨の今、夫婦寄り添いながら卵を懸命に守っている。
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by shunzo_seaphoto | 2010-06-15 22:47 | 海老(えび)
2010年 06月 10日

眼差し

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何かを訴えかけているような、彼のこの強い眼差し。

魚類は人に比べ脳は極小、言葉もなければ、痛点もないなんて言わ​れてきた。最近、魚やエビにも痛点があり痛みを感じていることが分かってきた。ただただ人間が無知なだけで、海の生​きものたちは僕ら以上に感情豊かに生きているのかもしれない。

地球の7割を占める広大な海で生きる者たちは、陸上の王者に君臨​し続けている人族をどんな思いで見つめているのだろう。
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by shunzo_seaphoto | 2010-06-10 13:57 | 羽太(はた)